花を愛でやって 強く振る舞って
抑え得ぬ想いを隠し
刹那に触れ合う視線に込められしも
火照り増すほど 鼓動増すほど
狂いそうなこの身を抱いて
猛きその背中に預けし明かせぬ恋情
帳を憂うときには君が取り払って
能わずとも 叶わずとも
愛しきを止められず
ここで鳴いて ここで咲いて
連なる影に花も染まるは
甘美なまでに 確かめ合って
ここで鳴いて ここで咲いて
これ以上ない激情
寄せては返す 感覚にただ身を任せて
暗闇を待って 静寂を待って
君の手に引かれるままに
逢瀬にときめく人の心知りては
むせぶ吐息も 衣擦れさえも
こみ上げる気を逸らせて
君のその両腕に抱かれ確かむ愛情
待つ間が花のごとくは桜の木の下で
語らうほど 触れ合うほど
君へと傾くまま
ここで鳴いて ここで咲いて
なぞる指先にまた溺れる
魅惑の熱に のぼせてもまた
ここで鳴いて ここで咲いて
止めどなく昇る衝動
引きあうままに 君とただ埋め尽くして
帳を憂うときには君が取り払って
能わずとも 叶わずとも
愛しきを止められず
夢うつつも 絵空事も
尽きることなく語り明かして
花も春めく生命力たぎらせるかな...
ここで鳴いて ここで咲いて
連なる影に花も染まるは
甘美なまでに 確かめ合って
ここで鳴いて ここで咲いて
これ以上ない激情
寄せては返す 感覚にただ身を任せて
解说:
芽生えた淡い思いを
悟られぬよう気丈に振る舞う
交わす視線が想いを伝え
鼓動とともに体が火照る
明かせぬ想いを背中に託し
今日もまた君を見送る
さえぎるものはいつも
君が取り払ってくれる
我は君にふさわしくない
我の望みは叶わない
それでも愛しさが止められない
ここで鳴いて ここで咲いて
連なる影は艶やかに
花も頬を染めるほど
これほどに心高ぶることがあっただろうか
今はこの感覚に身を委ねていよう
宵もふけ君が手を引く
逢瀬にときめくその心
人の心を初めて知った
むせぶ吐息と 衣擦れも
君との時間を高ぶらせる
今か今かと待つ時が
何より心はずませる
語らうほど 触れ合うほど
心は君へ傾いていく
ここで鳴いて ここで咲いて
なぞる指先が導く感覚
火照る体 のぼせても終わらない
止めどなく昇る快楽
足りないものを埋め尽くすかのように
ただ求め合った
夢物語 絵空事
尽きることなく語り明かした
春が近づき花も息吹く時を待ち構えている
- 专辑:木花咲耶
- 歌手:姫奏雄紫
- 歌曲:万花繚乱