綺羅星一つ流れた まばたきする間に見失った
視界の隅に捉えた星は物憂げに煌々と
夢路の先は深い霧 探す道標 見当たらない
この声 もしも誰かに搯々と淀みなく届くなら
未だ夢見し臥所の主 永久の夜は尚坦々と
暇に厭き厭き襖を開き 嗚呼 草臥れたと又閉じる
一つの言葉に籠められた想いなど
説明無しには伝わらないけど それでも中空に心を漂わす
私を誰か掬って
傷付いたままの姿で 紫色の痣を数えるのが
惨めでも憧れでもあり 私は手を差し伸べるだろう
綺羅星一つ流れた まばたきする間に見失った
頭上に凛と佇む月は物怖じせず皓々と
射千玉の黒髪映える衣纏い 手鞠弾ませて
玩んだ時間の分だけ 喪ったものを数えて笑う
未だ夢見じ不死の和主 永久の夜は尚粛々と
暇に厭き厭き襖を開き さあ一戦とまた滾る
一対の翼に乗せた願いなど
叶わないのは知っているけど それでも虚空に身を躍らせる
私を誰か救って
覚束ない危うい足取りで遠ざかっていく後ろ姿が
哀れでも 愛おしくもあり 私はただ見送るだろう
綺羅星一つ流れた まばたきする間に見失った
地上に普くそそぐ光は余情までも払う
暁は決して訪れず せせらぎはいつからか聞こえない
死にとし死ねるものでは 綴れぬ抄せぬ儚物語
未だ夢見し臥所の主 永久の夜は尚坦々と
暇に厭き厭き襖を開き 嗚呼 草臥れたと又閉じる
未だ夢見じ不死の和主 永久の夜は尚粛々と
暇に厭き厭き襖を開き さあ一戦とまた滾る
- 专辑:桃色ディスタンス
- 歌手:魂音泉
- 歌曲:触れられない物語