悠久の時を流れゆく江に身を委ね想う 斉しく皆を受け入れるは優しくも強き恩師のよう 峡谷をゆるりと行けば山並みは緋く染まり 世の争いを遠ざけた一枚の画の中にいる 甘き芳香に誘われふと目を留める 時節を外れてほころぶ満開の桃の花 追い求めれば見出せぬ まだそぐわぬ場所と知る 愛する人が此処にいれば対の木となり添い遂げよう 花が見せた夢か否か 風に乗り雲の峰へ 下界を見下ろし気付く 時は今も刻まれている 天地万物 為すべきことを成した後に 辿り着けたなら受け入れてくれるのだろうか 水郷 悠久の時を流れ
「山水詩」
2024-11-17 12:57