少女が生を 受けた日に女の 才能は芽生えていた どんなに今日が 忙しく誘い掛けようと おぼこのまま 白い歯を零した ついに自由を知って 君はあえかな根無し草 なみだに暮れたら 仕合せの合図さ 最期にはきっと僕ら 横たわろうエデンの園 「東へ西へ」 どこにだって行けるんだ 僕らなんにも知らないの 互いを危ぶむほど 「現も夢も」 正しく見たければ 目を瞑ってご覧ほら 世界が見えるだろう それがすべてさ 少女はほんの 一夏で女になって 髪を解いた どんなに今日が 眩しく笑い掛けようと 虚ろなまま 溜め
やさしい哲学
2024-11-17 11:52