明かりの点いていない部屋は 世界の隅っこみたいさ 誰にも気付かれないように ただ踞ってる 月へ向かった旅人が 宇宙に飲み込まれる時 ビルの隙間から静かに 乾いた笑い声 今 寂しさを紡いだ 暗号を送ったよ 真っ白い夜の果て あの日まで僕を 飛ばして 長く伸び切った影は 光に焼かれて消えた 時計の針が何時だって 命を削り取ってゆく アスファルトに貼り付いた 足跡 必死で探して あぁ 誰にも気付かれずに 闇に飲まれた旅人よ 僕はずっと待っていたんだ 君の場所まで 飛ばして 二度と追いつけなくても 光は
月の旅人
2024-11-17 20:05