見慣れた景色は やがて 色褪せて 二人の写真は どこに しまえばいいのか ゆらゆらと 人波に紛れて 切なさに 寂しさを上塗る 君の瞳に涙 止まらない雨 僕の瞳は欠けた真昼間の月 例え優しく照らせなくても いつの日か光が射すように その時には あの日みたいに笑って 離したくないと 時計の針を重ねた 当たり前に長針は 短針を追い越していった くらくらと 止まった部屋の中 窓の外 季節が終わっていく 君の瞳に涙 止まらない雨 僕の瞳は欠けた真昼間の月 それでもいつか-信じていたのは 相見えない月食の世
月食
2024-11-17 11:44