花を愛でやって 強く振る舞って 抑え得ぬ想いを隠し 刹那に触れ合う視線に込められしも 火照り増すほど 鼓動増すほど 狂いそうなこの身を抱いて 猛きその背中に預けし明かせぬ恋情 帳を憂うときには君が取り払って 能わずとも 叶わずとも 愛しきを止められず ここで鳴いて ここで咲いて 連なる影に花も染まるは 甘美なまでに 確かめ合って ここで鳴いて ここで咲いて これ以上ない激情 寄せては返す 感覚にただ身を任せて 暗闇を待って 静寂を待って 君の手に引かれるままに 逢瀬にときめく人の心知りては むせ
木花咲耶
2024-12-22 11:58