「動かねば 闇にへだつや 花と水」 花よ どうして あなたは遠く 水よ どうして 僕だけ独り 開いた花が早くもはらり 気づけばそうか 季節の終わり あなたは今も 戦場を駆け 変わる時代に食らいついてる 冷たい頬に一筋ぽつり 空知らぬ雨 僕だけに降る 獣と呼ばれ 吠えたは 過去か もう刀さえ持てないくせに 浅葱に浴びた 血潮と命 これ報いと 骸が嘲笑う 花よ どうして あなたは強く 抗う宿命(さだめ)立ち向かうのか 水よ どうして 僕は動けず はけない揺れて思いで辿る 砕けた牙に戻らぬ日々を重ねた
花よ、水よ
2024-11-17 09:27