それは失えるわけもなく 絶えず心を掻むしる 幼い憧れの代償に キミは何を差し出せるだろう 歪(いびつ)な光が惹きあわす 孤独は不意に眩しいよ 水辺に咲いた陽炎 いつか花となって散れ 誰にも癒せない悲しみに 誰よりも近づいた言い訳に せめてもの餞(はなむけ)で言えるなら すれ違い向きあえる僕でいたい やがて全てが薄れる前に この痛みを刻もう こんな微笑みは皮肉かな 別に意味なんて言わない 虚しい抵抗なら尚更 時が決断を示すまで 短いめぐり逢いを重ね 僕らが何か思うこと 木漏れ日誘う息吹に 馳せる明
花痕 -shirushi-
2024-11-17 11:19