青い空の果て 朱に暮れる雲 立ち上る煙が 収穫の合図 大門の路地から 荷車軋ませ 新しき実りを 街へともたらす 花の祭り始まるまでに 髪飾り編んで 君に贈ろう 夕陽が落ちたら 外へ出ておいで 宵の帳が 街を守り迎える まだ知らぬ人と 笑いを交えて 分け合おう 木の実と恵みの杯 花びら浮かべて傾けた 果実酒は朧(おぼろ)に明日を見せる 想いの数だけ 人は火を灯す ささやかな幸せを温めるため 出会いの数だけ 人は輪をつくる 満たされぬ命を足し続けるため この夜を称え合いながら 賑やかな楽に乗って踊ろ
花祭りの娘
2024-11-18 05:41