真白なノートペンを走らせ 君との思い出を書き始める 窓の外はあの日のように 昨日から降り止まない雨 いつまでも繰り返し窓を叩く ポツリ ポツリ ひとつ ふたつ 静かに降り出した窓の外 天気予報どおりの雨 君は傘を持って出掛けたかな? 「さよなら今日の日」を幾重も重ねる 空を見上げれば光の粒 ありふれた日常 残響のオーケストラ 雨が奏でた 罪人の行き交う街の中で 迷わず君を見つけられる 葉桜を濡らす初夏の雨. 君が来るのを待ってる僕 濡れてしぼんだネコ 君に重ねて 紫陽花みたいだね 鮮やかに咲く街
雨のオーケストラ
2024-11-17 10:45