静かな炎の中 砕けた膝をただ眺めていた 心は鉛のように 重く 深く 絶望しても 共に罪を背負い生きる共犯者(なかま)だと知る時に もう一度抉じ開けられ無機質な悦びが満ちる 咽るほど 込み上げるの 黒い脈が体を駆ける 何もかも 嘘なら良い 嗚呼 今きっと私は泣いている 終わりゆく 夜の尽(はたて) 白い水に壊されてゆく いつのまにか 影と成り 皺と成り 散(ちり)と成って 貴方はもう何処にも いない 激しい 雨の中 傘も無い靴も無い電話も無い こうして見下ろす世界は全て灰色 瞳を閉じた時一体どんな
IVVVI
2024-11-18 06:11