彼方まで果てなく埋め尽くすような雪が降る 残された傷跡までかき消すようにただ 白く白く染めた 思い出す遠い日は 春色の時間の中にある 震えているその背中 揺れている瞳を見つめて 憶えてる 俯く横顔 あの時見えた雫の色さえ 人は皆 愚かなる願いの果てに何を見る 立ち尽くし 何を望めばいいのかわからずに 時は過ぎてゆく 思い出す遠い日は 戻れない道の先にある 凜と立つその背中 揺るがない瞳を見送る 忘れない 満ちる月の影で あの時触れた雫の色さえ 焼きついた命のあとに いつの日か花が咲く ためらわず
Last Fantasia
2024-11-17 22:15