LOVE 〜愛とは不幸をおそれないこと〜

ホテルの部屋は寒い あなたが熱いだけ くすんだ天井に 息たえた虫はりついている 煙草のけむり吹きつけながら あなたのすすり泣ききいてる さよならがそこまで近づいて なおさら寒い 雨だれが悲しげな挽歌を 夜通し歌いつづけて 人の世は真冬の 灰色につつまれて行く あなたをひとり残し 静かに部屋を出る いつしか夜が明けて 長雨の街は光っている あなたの肌はあまりに熱く 真冬のつめたさを感じる この腕にいつまでのこるだろう あなたの熱さ 色のない風景にせめても 真赤な傘で色づけ 凍てついた舗道を ゆれな

クリスマスみたいにツリーを飾り あなたを迎えてあげようか 冬の嵐によろめきながら あなたは急いでいるたろう 心もからだも唇も 凍えてつめたくなっている I Love You I Love You 夢みて眠れ この部屋で やさしく抱いてあげるから 恋は嵐 愛は命 そして二人は薔薇の門 薔薇の門 くちづけで言葉をふさいでしまい あなたを奪ってみせようか 小鳥みたいに小きざみに あなたはふるえて泣くだろう 指輪もルージュも香水も 明日が来るまで邪魔になる I Love You I Love You 夢

LOVE(抱きしめたい)/沢田研二 作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 抱きしめたい 抱きしめたい 抱きしめたい 抱きしめたい 皮のコート そでも通さず 風に吹かれ出てゆくあの人を 色あせた 絵のような黄昏がつつみ ヒールの音だけ コツコツひびく あなたは帰る家がある やさしくつつむ人がいる 指輪はずして愛しあう いけない女と呼ばせたくない 秋に枯葉が 冬に風花 辛く悲しく 舞い踊る さよなら さよなら さよなら さよなら 抱きしめたい 抱きしめたい 抱きしめたい 抱きしめたい 僕は今夜 少しばかりの

特別な二人になることは それはどすてきなドラマじゃない ふとした時間のいたずらだけで 結ばれるものだよ しゃれた舞台装置と 道化役者一人がからんでいれば たとえ会ったばかりの 君とだってすんなりそうなってしまう 特別な二人になったあと それほど気楽なドラマじゃない 思いもかけない心の奥を 目をさますものだよ まるで秋の夕日が 海に落ちる早さで愛してしまう 台詞忘れ慌てる 下手な芝居みたいに とまどってしまう まるで秋の夕日が 海に落ちる早さで愛してしまう 台詞忘れ慌てる 下手な芝居みたいに とま