目覚めの朝 籠の中で きみだけを見る おはようさえ 傷つける道具でしかない 誰もがいる 他人の海で 息さえ吐けず 「助けてよ」と叫ぶ 日は来ない くすんだ赤い髪留めは標だよ けれどきみは何もかも忘れたように すれ違うだけで 世界はとてもきれいでとてもやさしい そう信じてた きみのまなざし 「いつかの約束のために.我慢できるから」 そう信じてた 名を呼ぶきみ それだけが僕の居る理由だよ 微睡む夜 檻の中で その意味を知る 言いたいこと 飲み込んで ただうつむいてる 誰も来ない 部屋の中に きみだけ
raison
2024-11-17 20:51